2024年09月24日
【愛媛県美術館】企画展「本館改築130周年 道後温泉ものがたりー湯のまちの歴史と文化」の開催について

愛媛県美術館では、令和6年9月16日(月・祝)より11月4日(月・振休)まで、日本最古の温泉とされる道後温泉の伝承や歴史をたどり、道後で展開した独自の文化芸術を紹介する企画展を開催します。
■開催概要
1展覧会名
本館改築130周年 道後温泉ものがたり―湯のまちの歴史と文化
2内容
日本最古とされる道後温泉。そのシンボルとして広く親しまれている道後温泉本館(重要文化財)は、明治27年(1894)に神の湯本館が現在の三階建てに改築されてから130周年の節目を迎えるとともに、平成30年度から行われてきた保存修理工事も令和6年12月に完了する予定です。
本展ではこれを記念し、伝承と史実が交錯しつつ形作られてきた道後温泉のイメージを多様な資料でたどるとともに、愛媛における文化の一大集積地とも言える「道後」という地域で展開した独自の文化芸術の諸相に目を向けます。
道後にまつわる伝承や歴史的経緯を示す資料、保存修理工事中に当館が協力した美術品調査によって見出された道後温泉本館伝来の品々などを紹介します。
3会期
令和6(2024)年9月16日(月・祝)〜11月4日(月・振休)
【休館日】9月17日(火)、24日(火)、30日(月)
10月8日(火)、15日(火)、21日(月)、28日(月)
【開館時間】9:40〜18:00(入場は17:30まで)
会期中、一部作品の展示替があります。
4会場
愛媛県美術館 本館 1階[企画展示室1・2]
5主催
愛媛県美術館
6特別協力
松山市
7協力
道後温泉旅館協同組合、道後商店街振興組合
8後援
愛媛新聞社、朝日新聞松山総局、読売新聞松山支局、毎日新聞松山支局、産経新聞社、NHK松山放送局、南海放送、テレビ愛媛、あいテレビ、愛媛朝日テレビ、愛媛CATV、FM愛媛、愛媛リビング新聞社
9観覧料
【一般】1,000円(800円)
【65歳以上】900円(700円)
【高大生】600円(400円)
【小中生】400円(200円)
※()は団体料金(20名以上)
※障がい者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料です。
※満65歳以上の方は、年齢の分かるものをご呈示ください。
※本展観覧券で当日に限りコレクション展もご覧いただけます。
※道後温泉本館の入館券半券をご提示の方は、団体料金でご覧いただけます。
※本展観覧券で当日に限り「バンクシー&ストリートアーティスト展」を100円引きでご覧いただけます。
■本展の構成
第1章 歴史のなかの道後
道後が、先史時代から人々が集まり暮らす地域であっただろうことは、数多くの遺跡や出土品の存在が証明しています。『日本書紀』や「伊予国風土記」逸文を引用する『釈日本紀』などに記される「伊予温湯」は、古代の道後温泉を指すとされ、天皇・皇族の相次ぐ来訪の様子が語られているほか、『万葉集』『源氏物語』などにも登場し、文学的なまなざしも古くから向けられてきました。
古来、屈指の名湯として、広く知られ、語られてきた道後温泉。それぞれの時代の伝承と史実が交錯することで、人口に膾炙し、育まれてきた豊かなイメージの蓄積が、道後温泉固有の大きな特色と魅力でもあります。ここでは、神話の時代から明治初期までの多様な資料をたどりながら、道後地域および道後温泉のいにしえの姿に目を向けます。
第2章 道後温泉本館
明治23年(1890)、道後温泉は町営となります。温泉施設は老朽化がかなり進んでいたことから、初代町長に就任した伊佐庭如矢(1828〜1907)は、全面的な改築と同時に、三津から道後への鉄道引き込みや道後公園(湯築城跡)の整備なども行い、現在につながる「湯のまち・道後」の礎を作りました。
現在の道後温泉本館は「神の湯本館」をはじめ、「又新殿・霊の湯棟」、「南棟」、「玄関棟」という主に4つの建物が、互いに接続しあった独特の形態をしています。和風建築に洋風の技術(トラス構造、ギヤマンの採用など)を盛り込んだ個性ある設計に加えて、時代とともに増改築を繰り返しながらも、現役の公衆浴場として使用されてきた歴史的価値が認められ、平成6年(1994)には重要文化財に指定されました。
ここでは、伊佐庭如矢と、道後温泉本館の建築や意匠の特徴や魅力について、詳しく見ていきます。
第3章 道後温泉本館の美術工芸品
道後温泉本館には、さまざまな美術工芸品が今に伝わっています。愛媛県美術館では、保存修理工事の期間中に、依頼を受けて、これらの美術品の調査を行いました。美術品は郷土の作家だけではなく、著名な芸術家や財界人・文化人たちが来湯した際に制作したとみられる作品なども多く含まれ、道後温泉で育まれてきた文化的諸相を考える上でも大変興味深いものです。ここでは、調査の成果として、注目すべき作品を選抜して展示します。道後温泉をめぐる芸術文化の精華とも言うべき、これらの作品をお楽しみください。
また、日本で唯一の皇族専用浴室として明治32年(1899)に建設され、豪華で雅な意匠や装飾が随所に施された又新殿・霊の湯棟の建築の魅力、実際に来浴された皇族ゆかりの作品などをご紹介します。
第4章 未来へつなぐー保存修理工事を通して
道後温泉本館にとって初めての大規模な保存修理工事が平成31年(2019)1月から着手されました。工事期間を前・後期に分けて、部分的な閉館に留めつつ、営業を続けながらの工事を進められ、屋根の葺き替えをはじめとする文化財建造物の修理、耐震補強、設備の更新などが実施されました。工事は、本年(令和6年)12月の完了を予定していますが、それに先立って7月11日より5年半ぶりに全館営業再開となり、「湯のまち・道後」のシンボルとしてのその秀麗な姿を、再び私たちの前にあらわしました。
本展の最後に、さまざまな技術を持った職人の方々をはじめとして、多くの人々がたずさわった文化財修理の様子をご紹介します。

河東碧梧桐 《俳句(温泉めぐりして…)》
大正時代 愛媛県美術館蔵

大宮昇《足萎えの鷺》
昭和47年(1972) 愛媛県美術館蔵

好永紫芳《伊佐庭如矢像》
松山市蔵

松原一《湯けむり》
愛媛県美術館蔵
■関連イベント
1 フロアレクチャー
日時:9月21日(土)、11月2日(土)各日 14:00〜15:00
場所:本館1F 企画展示室
講師:野本 健(一級建築士)×長井 健(当館学芸課長)
※本展観覧券が必要です。申込不要。
2 フィールドワーク「いにしえの道後歴史探検」
伝承や資料を手がかりに、歴史スポットをめぐります。まだまだあなたの知らない道後の魅力を発見できるかもしれません。
日時:10月20日(日)13:00〜16:00
講師:川島佳弘(愛媛大学法文学部講師)
定員:20名
※参加無料(現地集合・解散)。要事前申込。
受付は終了しました。
3 「THE DOGO QUEST―道後クエスト」
指令書を手に、展示室のナビゲーターと一緒に作品の謎に迫ります。
日時:10月5日(土)、12日(土)、19日(土)、26日(土)
各日 10:30〜14:30
場所:本館1F 企画展示室
ナビゲーター:当館作品ガイドボランティアほか
※本展観覧券が必要です。申込不要。
4 ワークショップ「ステンシルでミニ手ぬぐいをつくろう」
道後温泉ゆかりのモチーフを自由に組み合わせて、オンリーワンの手ぬぐいをつくります。
日時:10月6日(日)14:00〜16:00
場所:本館1F エントランス
講師:横尾真緋(当館学芸員)
定員:8名
材料費:300円
※小学生以下は保護者同伴。要事前申込。
受付は終了しました。














