ミュージアム88カードラリーin四国特設ブログ:【愛媛／松山ミュージアム・ストリート特別企画】「真鍋博　カコをみる、イマをみる、ミライをみる」の開催について

2025年09月16日

【愛媛／松山ミュージアム・ストリート特別企画】「真鍋博　カコをみる、イマをみる、ミライをみる」の開催について

※画像をクリックするとPDFでご確認いただけます。

松山城を中心に集う10のミュージアムや文化施設からなる
「愛媛／松山ミュージアム・ストリート連絡協議会」が、10月20日に発足10年目を迎えます。このことを記念して、愛媛県美術館、セキ美術館、ミウラ―ト・ヴィレッジの3館で同時期に、愛媛県美術館の真鍋博コレクションをそれぞれの視点で展示します。
また「コレクション・ハイライト」のコーナーでは、特別ミニ企画として、「祝うよろこび」をテーマに展示を行います。

■展覧会情報
1.展覧会名
【愛媛／松山ミュージアム・ストリート特別企画】
「真鍋博　カコをみる、イマをみる、ミライをみる」

2.内容
愛媛県出身の真鍋博（1932-2000）は、イラストレーションにより様々な分野で活躍しました。未来は、「想像」ではなく「創造」だと考えていた真鍋は、過去や現在をしっかりとみつめるなかで、未来を表現していきます。
当館には、書籍やアニメーション等、複製可能なメディアにより作品を多くの人に発信することの重要性をいち早く認識していた真鍋作品の原画等が約22,000点収蔵されています。その中から、大阪・関西万博の開催にあわせ、1970年の大阪万博の仕事や、『2001年の日本』（1969）等の真鍋の未来への思考やまなざしが感じられるコレクションをご紹介します。私たちが、どの様な未来を創造できるのか考える機会となれば幸いです。

3.会期
令和7（2025）年9月6日（土）～10月22日（水）
開館時間：9:40～18:00（入場は17:30まで）
休館日：9月8日（月）、16日（火）、22日（月）、29日（月）、
10月7日（火）、14日（火）、20日（月）

4.会場
愛媛県美術館本館 1階企画展示室1・2

5.観覧料
【一般】340円（団体270円）、大学・高校生230円（団体180円）
※小中学生、満65歳以上の方、障がい者手帳等をお持ちの方（介護者含む）は無料。
団体は20名以上。

6.協力
愛媛／松山ミュージアム・ストリート連絡協議会

7.後援
愛媛県教育委員会、松山市教育委員会

■真鍋博（1932-2000）
愛媛県宇摩郡別子山村（現新居浜市）生まれ。1951年に多摩美術短期大学絵画科に入学、在学中から二紀会や読売アンデパンダン展に出品し、卒業直後から個展や同時代の作家らとグループ展を意欲的に開催しました。1950年代後半からは、挿絵や装幀等、書籍分野にも活動を広げ、1960年にはアニメーション3人の会を結成すると、独自の硬質な線描に動きが加わり、更には3次元の舞台美術まで多彩に展開していきます。その中で「未来」というテーマを見出し、1970年の大阪万博においても数多くの仕事を手掛けます。印刷メディアに主軸を置きながら、イラストレーションのみならず、環境や暮らしに関わる分野でもその豊かな視座から携わり、国内外に活躍しました。

■展覧会の見どころ
〇愛媛県美術館所蔵の真鍋博コレクションを3館で展示！
当館の真鍋博コレクションは、約22,000点に及ぶ一作家としては最大のコレクションとなっています。また、原画は設計図であり、印刷物となって作品となると考えた真鍋の原画等が使用された雑誌書籍などの印刷物を中心とした資料は、県立図書館に約30,000点が所蔵されています。真鍋博という作家が、自分自身の記録を残すということに意識的であったことから、これだけの規模のコレクションが可能となりました。今回は、愛媛県美術館、セキ美術館、ミウラ―ト・ヴィレッジの3館で同時期に、愛媛県美術館の真鍋博コレクションをそれぞれの視点で展示します。

真鍋博《キツネのちょうちん》
「愛媛の昔語り」第四部
『愛媛新聞』挿図原画 1960年

〇真鍋の未来への思考やまなざしに迫る
本展は、真鍋の「未来というのは占ってはならない。クリエイションとして来るべきものだ。」という言葉を軸に、筆によって自在に時間旅行をした真鍋作品の数々を展示します。高度経済成長期や大阪万博等、人々が様々な未来を描いていた時代に、未来は「創造」だと考えていた真鍋は、過去や現在をしっかりとみすえるなかで表現を展開していきます。1970年の大阪万博や、当時は未来で、今から見ると過去となった『2001年の日本』
（1969年）等の真鍋の未来への思考やまなざしが感じられるコレクションをご紹介します。

真鍋博
電気『2001年の日本』挿図原画
1969年

真鍋博《日本万国博覧会会場全景》
1967年

真鍋博《会場は美しい未来都市》
1969年

真鍋博《にぎやかな未来》
1978年

真鍋博《タイムマシーン》
1979年

■ミウラート・ヴィレッジでの展示
〇真鍋博展～ミライを拓く

1.会期
8月24日(日)～10月19日(日)
開館時間：9:30～17:00（入場は16:30まで）
休館日：月・火曜日（祝日は開館）

2.観覧料
【一　般】700円
【高大生】400円
【中学生以下】無料
※65歳以上の方は、その証明書等の提示で500円となります。
※障がい者の方は、その証明書等の提示でご本人と介護者が500円となります。

■セキ美術館での展示
〇真鍋博と印刷会社2

1.会期
9月12日(金)～11月24日(月)
開館時間：10:00～17:00（入場は16:30まで）
休館日：月・火曜日（祝日は開館）

2.会場
セキ美術館 3階展示室

3.観覧料
【一　般】800円
【大学生】700円
【小中高校生】500円
※「秋の所蔵作品展」もご覧いただけます。

■会期中のイベント
●連続記念講演会「父・真鍋博の描いた世界」
講師：真鍋真（国立科学博物館・名誉研究員、群馬県立自然史博物館・特別館長）

①「真鍋博と、ときどき恐竜」
※お子様もお楽しみいただける内容です。
日時：10月4日（土）14:00～15:00
場所：ミウラート・ヴィレッジ
定員：40名（先着順、要申込、要観覧料）
▼申込はこちらから▼
申込み終了

②「真鍋博とタイムトラベル」
※手話通訳付き
日時：10月5日（日）14:00～15:30
場所：愛媛県美術館講堂
定員：100名（先着順、要申込）
▼申込はこちらから▼
https://logoform.jp/form/XG6n/1078185

●ギャラリートーク
日時：9月27日（土）14:00～
講師：喜安嶺（愛媛県美術館専門学芸員）、米屋公美子（ミウラート・ヴィレッジ学芸員）、関厚子（セキ美術館副館長・学芸員）
場所：愛媛県美術館企画展示室（申込不要、要観覧券）

●対話型鑑賞プログラム
日時：10月4日（土）、11日（土）、18日（土）各日11:00～11:30
ナビゲーター：愛媛県美術館作品ガイドボランティア
場所：愛媛県美術館多目的ルーム（申込不要）

（同時期開催）コレクション・ハイライト特別ミニ企画「祝うよろこび」
こちらのコーナーでは、当館コレクションを代表する作家の作品や海外作品をはじめ、当館自慢の名品・逸品をご覧いただけます。今回は「祝うよろこび」をテーマに、当館が所蔵する作品の中から、お祝いや記念のために制作された作品を紹介します。
【本コーナーのみ無料開放】

山元春挙《春の海》
1928（昭和3）年

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